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岩根愛: COHO COME HOME "SIGNED" (M label No.44)

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岩根愛作品集「COHO COME HOME」M label No.44
限定1000部(サイン、エディションナンバー、日本語ペラ入り)
写真・言葉:岩根愛 
編集・造本設計:町口覚
デザイン:清水紗良(MATCH and Company., Ltd.)
判型:縦168mm/横237mm
頁数:本文32頁 
写真点数:33点
仕様:並製本糸中綴じ
発行:bookshop M

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「AOMORI GOKAN アートフェス2024」のメインビジュアルや公式グッズに使われている岩根愛の一枚の写真「The Opening」とは何なのか?

↓「AOMORI GOKAN アートフェス2024」
https://aomori-artsfest.com
↓「AOMORI GOKAN アートフェス2024 公式グッズ」
https://aomori-artsfest.com/article/goods-shop/

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国際芸術センター青森で2024年7月13日から9月29日まで開催される「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」展〈後期〉に合わせ、岩根愛作品集『COHO COME HOME』を刊行します。

岩根愛は、写真集『KIPUKA』(青幻舎)で鮮烈なデビューを果たし、同作で木村伊兵衛写真賞、伊奈信男賞をダブル受賞。
その後も第3回プリピクテジャパンアワードを受賞するなど、活躍の場を世界に拡げています。

↓「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」展〈後期〉
https://acac-aomori.jp/program/2024-1/

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僭越ながら作家を問い詰め、文章を書いてもらい、その文章から言葉の断片を拾い並べ、その言葉の断片に沿って写真を選び出し、その写真を32ページの本の空間に、アーだコーだと配置したのが本作「コーホーカムホーム」です。
岩根愛が現在取り組んでいるプロジェクト「The Opening」のプロローグとなる作品集です。

造本家 町口覚

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[・・・]

2022年11月7日、初めてその瞬間の撮影に成功した。
前夜の雨が干潟の先端に流れ込み、左右に広がっていく。
ふくらんだ先端から、やがて一本の細い流れが溢れ出す。
寄せては返す満潮の波は次第に引き込み合うように近づき、
ついに堰き止められていた川の先端が海へと決壊した。
その瞬間、干潟に溜まっていた水が一斉に海へと向かっていく。
見たことのないような渦が生まれ、消えて、波へ、海へと引き込まれていった。
生き物のようなうねりがあちこちへと這いまわり、
やがて一時間ほどで渦は消える。
ずっとそこにあったかのように川は海へ注ぎ、大きく、太くなっていった。

私はいま、再会したマトールの河口に立つ。
新しい流れが、私の内でもいま、開いたところだ。

岩根愛

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岩根愛(いわね・あい)

東京都出身、同地と福島県三春町拠点。カリフォルニアのペトロリアハイスクールにて、オフグリッド、自給自足の暮らしの中で学び、1996年より写真家として活動を始める。精力的なフィールドワークをベースに、移民を通じたハワイと福島の関わりなど、土地に根ざした人間の姿を追う。2018年『KIPUKA』(青幻舎)を上梓、第44回木村伊兵衛写真賞、第44回伊奈信男賞、第3回プリピクテジャパンアワード等受賞。

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